ニュースリリース
クルマ・技術
ルマン優勝車「マツダ 787B」、20年ぶりにルマン・サルトサーキットを走行
-優勝ドライバーのジョニー・ハーバート、俳優のパトリック・デンプシーによるデモンストレーション走行を実施-
マツダ株式会社(以下、マツダ)は、ルマン24時間レースで1991年に日本の自動車メーカーとして初めて、そして唯一の優勝を成し遂げてから本年で20周年です。そのため今年、ルマン24時間レース主催者のフランス西部自動車クラブ(ACO*)からの招待を受けました。6月9日(木)と11日(土)に、フランス・ルマンにあるサルト・サーキットで優勝車であるカーナンバー55の「マツダ 787B」が、二度デモンストレーション走行を行い、6月10日(金)には、ルマン市内で行われた「ドライバーズパレード」の先頭を飾りました。いずれのイベントでも、4ローターロータリーエンジン独特の甲高いエンジン音が鳴り響く中、ルマン優勝車は大きな声援を受けました。
6月11日(土)のルマン本戦開始に先立って、1991年に優勝のチェッカーフラグを受けたジョニー・ハーバート氏(イギリス)は、当時の優勝以降初めて「787B」の運転席に座り、本コースを2周走行しました。当時ハーバート氏は、優勝のゴール直後に脱水症状で倒れ、チームメンバーとともに表彰台に立てませんでしたが、今回は、当時の倒れた様子を自ら再現した後、表彰台に呼ばれ、20年来のルマン優勝表彰台への思いを果たすことができました。
また、6月9日(木)には、アメリカ人俳優のパトリック・デンプシー氏も、「787B」でデモンストレーション走行しました。デンプシー氏は、自らが「マツダRX-8」を駆って、アメリカ・グランダムGTシリーズに参戦するチームオーナーでもあり、「今年もここルマンに来る機会を得て非常に嬉しく思っています。『787B』を運転するのは初めてですが、多彩な個性を感じました。サーキット2周でこの車のことをできるだけ深く理解しようと頑張ってみました」と語りました。同氏は、マツダの金井誠太 取締役副社長執行役員や1991年の優勝チームメンバー、ACO会長のジャン=クロード・プラサール氏とともに、マツダの記者会見に出席いただいております。
6月10日(金)、約17万人の観衆が見守る「ドライバーズパレード」において、長年マツダ車のレースドライバーを勤めてきた寺田陽次郎氏およびデイビッド・ケネディー氏(アイルランド)が「787B」のハンドルを握り、ルマン市内を走り抜けました。その後、デンプシー氏や耐久レースドライバーとして数々のマツダ車を運転したピエール・デュドネ氏(ベルギー)、金井副社長などの関係者が、それぞれマツダ車に分乗して、パレードに参加しました。
マツダの金井副社長は、「こんなにも多くのモータースポーツファンが20年前のマツダのルマン優勝を、情熱をもって覚えてくださっていたことを、素晴らしく思います。ルマン優勝はマツダのエンジニアとそのチームによる、たゆまぬ努力と情熱のたまものです。その精神が今日まで続き、次世代のマツダ車に搭載されていく革新的なSKYACTIV技術の開発へとつながっています」と語りました。
マツダは「787B」の修復整備や、ルマンでのデモンストレーションの模様を下記マツダオフィシャルページにて公開中です。
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* ACO: Automobile Club de l'Ouest |